
自転車の教科書 (小学館文庫)
堂城賢
小学館 / 2013-04-02
この本について
自転車って、気持ちよく走れる日はいいんですが、ちょっとした下りやカーブで急に怖くなったり、ペダルを踏んでいるのに前に進んでいない感じがしたり…そんな小さな違和感を放置したまま乗ってしまうこと、ありませんか。僕もずっとそうで、「技術不足なのか、体の使い方が悪いのか」よく分からないまま悩んでいました。 『自転車の教科書』が面白いのは、そういう曖昧な不安を、体の使い方という具体的な基準に置き換えてくれるところです。たとえば「後ろ足の荷重を抜く」感覚がわかると、ペダルが勝手に重くなる謎の現象が説明できて、ペダリングのムダがすっと減ります。さらに、骨盤を立てておじぎするだけで前に荷重が移り、視界が開けて呼吸も楽になる。下りでの怖さやカーブのぎこちなさも、姿勢の調整だけでこんなに変わるのかと驚きました。 結局のところ、自転車がうまくなるって、特別な才能より「真ん中に自然に立てる身体」をつくることなんですよね。この本は、そうした感覚を丁寧にほどいてくれる一冊です。フォーム迷子になりがちで、動画を見てもピンとこない人に特に刺さると思います。自分の体の動かし方が腑に落ちた瞬間、いつもの道がちょっと違って見えてきます。
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