
マーケティングのKPI 「売れる仕組み」の新評価軸
上島千鶴
日経BP / 2016-06-18
この本について
「リードは集まっているのに、そこから先が動かない」「KPIを作れと言われても、何をどう測ればいいのか分からない」。マーケの現場にいると、こんなモヤモヤを抱えることが多いと思います。自分も長くその状態で、数字を追うほど視界が狭くなるような感覚がありました。 この本が面白いのは、単にKPIの型を示すのではなく、リードという最小単位の“状態”まで踏み込んで評価軸を組み立てていくところです。名刺情報だけではなく、接点ごとに変化する関心度や温度感まで含めて「個客」として扱う考え方は、机上の理論よりも実務の手触りに近いです。また、BSCの四つの視点を土台に、マーケの活動を短期の売上だけでなく、組織の蓄積や未来への投資としてどう捉えるかが整理されていて、日々の施策の位置づけが少しだけクリアになります。さらに、KPIを因数分解し、担当者が動ける形にまで落とし込むプロセスが細かく説明されているので、「結局、明日から何を変えればいいのか」という不安にも答えてくれます。 マーケティング部の役割が曖昧なまま走らされている人や、「リードはあるのに成果につながらない理由」をきちんと構造で理解したい人には、かなり実務に効く本だと思います。
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