
鉄客商売 JR九州大躍進の極意
唐池 恒二
PHP研究所 / 2016-05-24
この本について
仕事でもチームでも、なんとなく「みんな不安そうだな」と感じるときがあります。方向性が曖昧なまま走っていると、自分も周りもそわそわして、余計な疲れが増えるんですよね。僕も現場を任されたときに、何をどこまで決めて伝えればいいのか分からず、ずっと手探りでした。 『鉄客商売』を読んで印象に残ったのは、「人は、これからどうなるかわからないと不安になる」という、ごく当たり前だけど見落としがちな視点でした。JR九州の現場で著者が徹底していたのは、進む方向と段取りを早い段階で明確にし、しかも何度も繰り返し伝えること。話し手は覚えていても、聞き手はほとんど忘れる。この前提に立つだけで、コミュニケーションの構えがかなり変わります。 もうひとつ刺さったのは、コンセプトを最後まで貫く姿勢です。由布院特急の例にあるように、「ヨーロッパの高原リゾート」というイメージを決めたら、細部のデザインや物語まで一貫させる。その徹底ぶりは、抽象的な「ブランディング」ではなく、日々の仕事の判断基準として機能しているところが参考になりました。 チームの空気が落ち着かないときや、方針をどう伝えるか迷っている人には特に刺さる本だと思います。現場寄りの目線で語られているので、堅苦しさはなく、明日からの動き方を少しだけ変えたくなる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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