
無担保で16億円借りる 小山昇の“実践”銀行交渉術
小山昇
あさ出版 / 201005
この本について
銀行との付き合いって、結局どう判断されているのかよく分からないまま走らされている感じがありませんか。支店長が替わっただけで融資の流れが一変したり、こちらは誠実に向き合っているつもりでも「なぜ通らないのか」が掴めない。僕自身も、数字と現場のギャップに振り回されていた時期がありました。 この本は、銀行の“仕組み”そのものを地に足のついた目線で見せてくれます。たとえば、支店長一人の判断で融資が覆ること。業績が悪い会社ではなく、むしろ“良い会社から先に剥がす”という銀行の合理性。情報を都合よく隠すより、悪いことほど先に伝えるほうが信用につながるという現実。読み進めるうちに、「なぜ融資が通らないのか」よりも「銀行からどう見える会社なのか」を考える視点が身についてきます。 特に刺さったのは、会社の数字を“自分の手で”追いかける話です。試算表を毎月書き写しながら、数字の動きを身体で理解する。これを続けていると、銀行との交渉以前に、自分の会社がどんな状態なのかを説明できるようになってくる。交渉術というより、事業を続けるための地力がつく本だと感じました。 銀行との関係でモヤモヤしている経営者、あるいは「いつも受け身になっている気がする」という人には、特に静かに効いてくると思います。
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