
「超」入門! 論理トレーニング (ちくま新書)
横山雅彦
筑摩書房 / 20160804
この本について
英語を勉強しているはずなのに、いざ仕事で説明すると話が通じない。会議で丁寧に話したつもりなのに、「結局なにが言いたいの?」と返されて落ち込む。そんな場面、けっこうありますよね。自分の言語能力というより、日本語と英語の“心の習慣”のちがいに振り回されているだけかもしれません。 この本が面白いのは、「英語を学べ」ではなく、「英語が持っているロジックという心の習慣を、日本語で扱えるようにする」という視点で書かれているところです。英語ネイティブは言ったことがすべてなのに、日本人は“察し”で補おうとする。その差が、曖昧さや誤解の温床になっていることを、身近な事例を通して腑に落とさせてくれます。また、明治期に日本語が“英語的に作り替えられた”という話も、普段当たり前に使っている言語の背景を見直すきっかけになります。公の場で演繹型で話す重要性など、仕事のコミュニケーションにそのまま使える視点も多いです。 「説明が伝わらない原因が、自分の能力だけの話ではない気がしている人」にとって、かなり刺さる本だと思います。読んでみると、英語学習やプレゼン技術とは別のところで、自分の言葉の使い方を整える足場が見えてきます。
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