
観察力を磨く 名画読解 (早川書房)
エイミー E ハーマン and 岡本 由香子
早川書房 / 2016-10-15
この本について
仕事でも日常でも、「見えているつもりで見えていない」ことが続くと、なんだか自分の判断力に自信が持てなくなる瞬間がありませんか。焦って決めてミスしたり、相手と認識がズレたまま話を進めてしまったり。僕もよくあります。気をつけているつもりでも、脳のフィルターに振り回されてしまうんですよね。 『観察力を磨く 名画読解』は、そういうモヤモヤに対して、いきなり解決策を押しつける本ではありません。むしろ「まず自分の目で見る」という、ごく当たり前の行為を徹底させることで、判断の質をゆっくり底上げしてくれるタイプの本です。たとえば、情報を得る前に一度見る→外部情報を確認する→もう一度見る、という二度見るプロセスは、仕事のメールチェックでも、人の話を聞くときでもすぐ使えます。主観と事実を切り分けつつ、主観そのものも手がかりにしていく姿勢も、衝突の多いコミュニケーションでかなり効きました。 急がないこと、細部に時間をかけること、そして他人が自分と同じようには見ていないという前提を置くこと。どれもすぐには身につかないけれど、意識しやすい形で教えてくれるのがこの本の良さだと思います。視野が狭くなっていると感じたとき、いったんペースを落としたい人に刺さる一冊です。
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