
参謀の思考法――トップに信頼されるプロフェッショナルの条件
荒川 詔四
ダイヤモンド社 / 2020-06
この本について
職場で上司との距離感に疲れたり、「自分がやったことをどう扱えばいいのか…」みたいな微妙な迷いって、誰にでもあると思います。僕も、成果を主張しすぎれば嫌われるし、黙っていれば埋もれるし、その間でずっと揺れていました。そんな時にこの本を読むと、参謀という立場の人がどうやって自分を扱い、組織と向き合ってきたのかがやけに現実的に刺さってきました。 特に効いたのは、上司を「人」ではなく「機関」と見るという距離感です。感情や相性に振り回される前に、組織をどう動かすかに意識を戻す、その割り切りが心を軽くしてくれます。さらに、「手柄は上司に渡していい」という発想も、自己犠牲ではなく長期の投資として描かれていて、妙に納得感があります。周囲は意外と見ているという話も、職場のざらついた現実をちゃんと踏まえていて無理がありません。 そして、大事なのは「社長の意思を自分の言葉で語れるか」という視点。自分の役割を、一段深いところで捉え直すきっかけになります。派閥や摩擦を前提にしながら、それでも仕事を前に進めるための考え方が、実務レベルで書かれているのがありがたいところです。 上司との関係や立ち回りでいつもモヤモヤしてしまう人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
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