
貧困とセックス (イースト新書)
中村淳彦 and 鈴木大介
イースト・プレス / 2016-08-15
この本について
日々、ニュースで「貧困対策」とか「若者支援」という言葉を見るたびに、どこか現実とのズレを感じることがあります。善意っぽい言葉が並ぶのに、実際に追い詰められている人の姿は見えないまま。じゃあ本当のところはどうなっているのか、とモヤモヤしたまま手が止まってしまうことが多いんですよね。 『貧困とセックス』は、そのモヤモヤに輪郭をつけてくれます。たとえば、風俗で働く子たちが「貧困の被害者」だけで語れない複雑さを抱えていたり、Fラン大学に進んだことでむしろ人生が閉じてしまうケースがあったり、規制が“正義”として語られる一方で、実際にはセーフティーネットが奪われていたり。表からは見えない現実を、そのままの温度で拾っていきます。読んでいて苦しくなる瞬間もあるけれど、だからこそ表面的な理解では終われなくなる本です。 個人的には、「努力では埋まらない差」の描かれ方に、立ちすくむような感覚がありました。きれいごともポエムもここでは通用しない。その一方で、当事者が自分の人生をどう組み立てようとしたのかが淡々と記されていて、誰かの生き方を遠くから勝手に裁くことの無意味さにも気づかされます。 社会の“正しさ”と、そこで生きる個人の“現実”の距離に違和感を覚えてきた人に刺さると思います。自分のものさしがいったん揺さぶられるような読書でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




