
「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)
森 達也
KADOKAWA / 200201
この本について
日々ニュースやSNSを眺めながら、「自分はちゃんと考えられているんだろうか」とモヤモヤする瞬間があると思います。誰かの意見に寄りかかったまま流されている気もするし、かといって何が正しいのかはっきりしない。事件の報道や社会問題に触れるほど、足元がふわつくような感覚が残るあの感じです。 森達也さんの『A』は、その揺れを無理に止めようとせず、むしろ正面から見つめ直すきっかけをくれます。オウムという極端な事例を扱いながら、「真実はひとつ」という思い込みがどれだけ強く自分の中に染みついているかを静かに突いてきますし、信者の思考停止と社会の思考停止が鏡のように似てしまうという指摘も、読む側の足元をそっと揺らしてきます。報道の常套句や編集の手つきが、知らないうちに自分の視野を狭めているかもしれないという気づきも、後からじわじわ響いてくるはずです。 僕自身、この本を読んで「わからないまま考え続ける」という態度が、どれだけ難しくて、それでも必要なのかを教えられました。誰かを断罪する前に、その人が“そこに留まってしまう理由”を想像できるか。組織や共同体の外側にいる自分もまた、似た構造の中にいるのではないかと疑えるか。そういう視点の変化を、この本はあまり大げさに言わずに促してくれます。 情報に疲れたときに立ち止まりたい人、自分の思考のクセを一度点検してみたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





