
一年有半 (光文社古典新訳文庫)
中江 兆民 and 鶴ヶ谷 真一
この本について
最近、「自分で考えて動くって、こんなに難しかったっけ…」と立ち止まることが増えました。周りの空気や慣習に合わせてしまって、本当に判断したかったポイントが後ろに追いやられる感じ。頭では分かっているのに、つい流されるあの感覚です。 『一年有半』を読むと、この“流されぐせ”みたいなものが、今に始まった話ではないことがよく分かります。明治の頃から、日本社会そのものが「考えることを後回しにする」傾向を抱えていて、政策も産業も、その浅さゆえに揺れやすかった。兆民が書いているのは歴史論ですが、読んでいると、仕事で意思決定するときのモヤモヤや、短期の成果ばかりに意識が向きそうになる自分の癖がそのまま照らされる感覚があります。特に、理念と利害のどちらに寄りすぎても足をすくわれるという視点は、目先の数字を追いがちな日常にそのまま効きます。 この本が面白いのは、解決策を押しつけてこないところです。ただ、「考えることを避けた結果、社会も個人もどうなるか」という例を淡々と積み上げてくれるので、自分の判断軸を少し遠くから見直せる。長期の視点を持てないときや、流れに乗っているだけかもと不安になるときの、ちょっとした支えになります。 長い目で物事を育てたいのに焦ってしまう人、流れの速い環境で意思決定に疲れている人には、とても静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの68%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




