
堂々と逃げる技術
中島 輝
学研プラス / 2016-12-20
この本について
最近、「逃げたいのに動けない」とか「周りに合わせてばかりで自分の気持ちが分からない」といった相談をよくもらいます。正直、僕自身も同じようなところでずっと足踏みしてきました。逃げないほうが立派だと思い込んで、気づいたら自分で自分を縛っていたりします。 この本が効くのは、まさにその“縛り”の正体を落ち着いて見つけ直せるところでした。過去の経験や性格をいったん脇に置いて、「今の自分は何を感じているのか」を小さく確かめるところから始めさせてくれます。逃げられない理由を責めるのではなく、まずは受け止める。その上で、自分がどんな枠を自分にかけていたのか、どんな場面で周囲に依存してしまうのかを、日常の行動レベルで見直していけるようになる。僕はここがいちばん刺さりました。 もうひとつ良かったのは、「未来をどう描くか」を難しく考えずに、物理的な動きに置き換えてみるというアイデアです。数歩歩いて未来を想像してみるだけで、距離感が変わる。やってみると意外に効きます。逃げる・逃げないの二択ではなく、自分の退路や可能性をもう少し柔らかく持っていいんだと感じられました。 周りに合わせる癖が抜けず、自分の気持ちがよく分からなくなっている人に刺さると思います。丁寧に自分を信じ直すための時間を持ちたい時に、静かに寄り添ってくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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