
RPA革命の衝撃
大角 暢之 and 佐々木 俊尚
東洋経済新報社 / 2016-12-23
この本について
日々の業務で、「この手作業、もう限界だよな…」と思いながらも、システム改修は重いし、人を増やすのも現実的じゃない。結局、自分が抱え込んで回してしまう。こういう状況、けっこう多いと思うんです。僕も同じで、効率化したい気持ちはあるのに、現場の制約に負けて動けないまま時間だけが流れていくことがありました。 この本が面白いのは、RPAを「魔法の自動化」ではなく、現場の延長線にある実用的な選択肢として描いているところです。いまの業務フローを大改造しなくても動かせる理由とか、人の仕事を奪うどころか、導入しないほうが雇用が減る構造とか、感情だけでは判断しづらい部分を丁寧にほどいてくれる。特に、作業の3分の1をまず機械に任せて、そこから標準化でさらに効率を積み上げるという話は、自分の職場の風景に置き換えて想像しやすかったです。派遣とRPAを組み合わせる「ハイブリッド派遣」の例も、人とロボットの線引きを極端にしない感じが現実的でした。 全体として、「RPAを入れるか入れないか」の話ではなく、「人手不足や属人化にどう向き合うか」という視点をもらえる本です。現状の仕組みに手を入れづらい組織で働いている人ほど、気づきが多いと思います。こんな人に刺さるはずです。現場をちゃんと回しながら、少しでも未来の働き方に近づきたいと思っている人。
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