
ビジネスの世界で戦うのなら ファイナンスから始めなさい。
正田 圭
CEメディアハウス / 2016-12-15
この本について
仕事の意思決定で迷うたびに、「自分の判断ってどこまで合理的なんだろう…」と立ち止まる瞬間があると思います。特に投資や新規事業が絡むと、経験や勘だけで押し切るのも怖いし、かといって専門家ほど数字に強いわけでもない。このあたりで足がすくむ感じ、すごくよく分かります。 この本は、ファイナンスを“お金の計算”ではなく“物の見方”として扱っています。例えば、投資家が完全に合理的ではない前提でどう向き合うかとか、M&Aを博打ではなく積み上げ型の技術として捉える視点とか、現場に落とし込める話が多いです。また、富士フイルムの事業転換の裏側にある「内部の事業家」の存在が丁寧に描かれていて、ファイナンスが意思決定の土台になる実感が湧きます。読みながら、自分の中の“判断の軸”が少し太くなる感覚がありました。 特に、周りに流されて投資判断をしないことや、「いくら集まるか」ではなく「いくら必要なのか」から逆算する発想など、地に足のついた考え方が多いのも安心できます。こんな人に刺さると思います。数字に苦手意識はあるけど、事業判断の精度を少しでも上げたい人。 派手さはないけれど、現場の迷いに寄り添ってくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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