
IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)
冨山和彦 and 経営共創基盤
PHP研究所 / 2018-05-18
この本について
数字を眺めていても、いま自分が何を見落としているのか分からないまま時間だけが過ぎることってありますよね。PLもBSも読めるつもりなのに、会社の実態とつながらない。結局「どこから手をつければいいんだろう」と立ち止まってしまう、そんなときに自分はこの本にかなり救われました。 この本が効いたのは、数字を“結果”としてではなく、“物語の入口”として扱う姿勢が徹底していたところです。たとえばPLから企業のドラマを透かし見るという考え方は、机上の分析で完結させがちな自分の癖を崩してくれました。また、業種ごとの構造差や、付加価値率・固定費の厚みといった“経済メカニズム”に立ち返る視点は、数字の裏にある力学をつかむときの軸になってくれます。さらに、規模が効く・効かないといった一般論をいったん外して、個別企業の現実から判断する姿勢も、現場の判断にそのまま使える感覚でした。 同じ数字を見ているのに、解像度が人によってまったく違う理由がだんだん腑に落ちてきます。これは「なんとなく財務分析が弱い気がする」と感じている人よりも、「数字を読んでいるつもりなのに、意思決定につながらない」と悩んでいる人に刺さる本です。 もし今、会社や事業の“実像”をつかみ損ねている感覚があるなら、一度この本の視点で数字を見直してみると、次の一手が少しだけ動かしやすくなると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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