
痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)
伊藤誠二
講談社 / 2017-03-20
この本について
痛みって、他人にはうまく説明できないし、自分の中でも「これって身体の問題なのか、気分のせいなのか」が混ざってしまって、よけいにしんどくなることがあります。ちょっとした刺激でズキッとしたり、逆に大きな不調があるはずなのに場所が特定できなかったり、理由のわからない不安だけが膨らんでいく感じです。 この本は、そういう“モヤッとした痛みとの距離感”を少し整理してくれました。たとえば、触れるだけで痛む異痛症の仕組みを知ると、痛みが必ずしも刺激の強さに比例しない理由が腹落ちします。急性痛が慢性痛に変わるとき、脳のどの部分が関わり、なぜ感情が痛みを長引かせるのかという説明も、日常の「今日はいつもより痛い気がする」の裏側を言語化してくれます。さらに、痛みの評価が主観的にならざるを得ない理由を知ると、自分の感じ方を必要以上に責めなくていいと思えるようになります。 医療の専門的な話も出てきますが、読み進めるほど「痛み=単なる刺激」ではなく、自分の経験や気分まで含めた複雑な現象なんだと自然に理解できます。痛みとどう向き合えばいいか迷っている人にほど静かに効く本です。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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