
腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方 (早川書房)
ジャスティン ソネンバーグ, エリカ ソネンバーグ, and 鍛原 多惠子
早川書房 / 2016-11-25
この本について
最近、なんとなく体調がブレやすいとか、年齢とともに回復が遅くなってきた気がするとか、理由はよく分からないのに「底力が落ちてきた感じ」が続くことがあると思います。食事を見直すにも正解が分からないし、健康情報はどれも極端で、結局なにを信じればいいのか迷ってしまうんですよね。 この本が面白いのは、「腸内細菌が健康に関わっている」という聞き慣れた話を、研究の最前線からかなり具体的に見せてくれるところです。たとえば、私たち一人ひとりが固有の“腸の指紋”を持っていて、それが病気へのなりやすさにまで影響しているという話や、野菜や果物がどれだけ腸内細菌の“ごはん”になっているかを、実験ベースで説明してくれます。ヨーグルトが乳糖をあらかじめ消化してくれる仕組みなども、普段の食生活にすぐ紐づく視点でした。 さらに、加齢や生活習慣で腸内細菌がどう変化し、炎症や疲れやすさにつながるのかという流れが丁寧に描かれていて、自分のここ数年の体調の変化とも重なるところがありました。腸の状態は変えられる、というのも決して根性論ではなく、現実的な範囲でできる工夫として書かれています。 科学の話が好きな人はもちろんですが、「最近の不調の理由がはっきりしないままモヤモヤしている人」に静かに刺さる本です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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