ウェルビーイングの設計論 ―人がよりよく生きるための情報技術

ウェルビーイングの設計論 ―人がよりよく生きるための情報技術

ラファエル A. カルヴォ & ドリアン・ピーターズ, 木村 千里, 北川 智利, 河邉 隆寛, 横坂 拓巳, 藤野 正寛, 村田 藍子, 渡邊 淳司, and ドミニク・チェン

ビー・エヌ・エヌ新社 / 2017

累計読者数5
平均ハイライト数 7.2件/人
推定読了時間 約8時間10分
star総合評価 39/100
boltライト読書型

この本について

仕事でも生活でも、テクノロジーに助けられているはずなのに、なんだか気持ちは軽くならない。便利さは増えているのに、自分の集中力や満足感はむしろ削られている気がする。そんな違和感を抱えたまま働いている人、多いと思います。僕もその一人でした。 この本が面白いのは、「テクノロジーは人を幸せにしていない」という指摘で止まらず、「じゃあ、どう設計すれば人の心理にプラスになるのか」を具体的に示してくれるところです。天井の高さや窓の有無が思考や満足度に影響するように、デジタル環境にも同じ“設計の余地”があるという視点は、読んでいて妙に腑に落ちました。自己決定理論のような心理学をベースに、自律性や有能感を損なわないデザインとは何かを丁寧に扱っているのもありがたいところで、自分の集中が途切れるアプリと、逆に気持ちが整うアプリの違いを説明できるようになります。 もう一点、個人的に刺さったのは「人に良い影響を与える情報設計」についての話です。利他的な行動を見るだけで人の心が動くという研究を踏まえると、ニュースやSNSがどう振る舞うべきかも変わってくる。自分が毎日触れている情報の設計に、こんなにも選択肢があったのかと驚きました。 テクノロジーと気分や思考の関係にモヤモヤを持っている人、もしくはデジタルの仕事をしていて「これでいいのか」と感じている人には、静かに効いてくる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人の「こころ」の領域にまでITが入り込んできた今、人間の潜在能力を高め、よりいきいきとした状態を実現するテクノロジーの設計、すなわち“ポジティブ・コンピューティング”のアプローチが求められている。マインドフルネスやレジリエンス、フローはテクノロジーとどう出会うのか―最新の研究成果で解き明かす。
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