
仏道に学ぶ 心の修め方
白取春彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-05-26
この本について
最近、物事を自分でややこしくしているだけなんじゃないか…と感じることが増えていました。悩みが膨らむときって、実体のない想像や不安を自分で付け足してしまっているなとわかっていても、そう簡単には手放せないんですよね。 この本が少し違ったのは、「悟り」みたいな大きな言葉を遠い理想として扱わず、ただ“ありのままに見る”という、ごく地に足のついた態度として説明してくれるところでした。いらいらしたときに「あ、今の自分はこういう心の動きなんだ」と一歩引いて見るだけで、余計な解釈に振りまわされなくなる。悩みを悩みとして名づけているのは自分の側なんだと腑に落ちると、目の前の問題が少し輪郭を変えて見えてきます。 そして、本が繰り返し語る“縁起”の考え方。原因探しではなく、「関係の中で生きている」という実感に立ち戻ることで、自分の行いがどんな小さなものでも必ず何かに連なっていくとわかる。善い行いが必要以上に重たい義務ではなく、「今ここ」を澄ませるための選択として捉え直せるのが、自分には大きかったです。 日常のモヤモヤが“勝手な解釈の積み重ねかもしれない”と感じている人に静かに効く本です。
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