
戦争にチャンスを与えよ (文春新書)
エドワード・ルトワック and 奥山真司
文藝春秋 / 2017-04-20
この本について
最近、国際ニュースを見るたびに「何が起きてるのか分かったような分からないような…」というモヤモヤを抱える人、多い気がします。平和が大事なのは前提として、それでも現実の動きが腑に落ちない。善悪の話だけでは説明しきれないものがあるんじゃないか、という違和感です。僕自身もずっとその感覚を持っていて、判断の軸みたいなものを探していました。 『戦争にチャンスを与えよ』は、そのあたりの霧を少し晴らしてくれます。ここに書かれているのは「好戦的になれ」という話ではなくて、戦争や紛争の背後にある“戦略のロジック”をどう理解するか、という視点です。たとえば外部が善意で介入すると、決着がつかずに逆に平和が遠のくケースがあるとか、領土や安全保障で曖昧さを残すと相手の行動を誘発してしまうとか、普段のニュースだけでは見えてこない仕組みが整理されていきます。そして一番刺さったのは、訓練や演習の話のように、「現場で何が“できる状態”なのか」を淡々と積み上げて考える姿勢でした。 国際情勢に詳しくなりたい、というよりは、「世界の動きに対して自分なりの判断を持ちたい人」に向く本だと思います。僕も読みながら、怖さや不安が少し現実と接続されて、ニュースの見え方が変わりました。
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