
ぼくは強迫性障害
筒美遼次郎
彩図社 / 20161019
この本について
なんとなく気になったことが頭から離れないまま、他のことが手につかない日ってありますよね。合理的に考えれば大したことじゃないと分かっているのに、感情だけがついてこなくて、気づけば同じ思考をぐるぐる回っている。僕もよくあります。放っておけばいいのに、どうしても「確認しないと落ち着かない」みたいな感覚に引っ張られるんですよね。 この本を読んで印象的だったのは、そういう状態を“気合でねじ伏せる話”ではなく、もっと現実的に、日常の中で扱える視点をくれたことです。「だいたいでいいことはだいたいでいい」とか「時間がたてばどうでもよくなる」とか、一見すると当たり前なんですけど、実際に悩んでいるときには思い出せない種類の言葉なんですよね。著者がまとめている四つの考え方も、何かを劇的に変えるというより、強迫的な反応が出たときに“どう時間をやり過ごすか”の足場になってくれます。 特に、強迫行為を完全にやめようと力むのではなく、「こだわり君が消えなくても変に付き合わなければいい」という姿勢は、僕自身にもすごく現実的だなと思いました。悩みの種そのものをゼロにするのではなく、距離の取り方を更新していく感覚に近いです。 気にしすぎだと分かっていても切り替えがうまくいかない人、頭の中で“やめたいのにやめられない反復”が起きやすい人には静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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