
「憲法改正」の真実 (集英社新書)
樋口陽一 and 小林節
集英社 / 2016-03-22
この本について
政治のことを考えるとき、「なんでこんなにモヤッとするんだろう」と感じる瞬間があります。ニュースを追っても、言葉が空中戦みたいで、何がルール違反で、どこが問題の核心なのか掴めないまま時間だけが過ぎていく。そんな気持ち、僕自身もずっと抱えてきました。 この本は、いま起きている出来事を“好き嫌い”ではなく、“そもそも憲法って何をするための道具なのか”という原点から見直す視点をくれます。たとえば、権力が憲法を守る側なのか、国民が守る側なのか。その役割が入れ替わっていくと、社会にどんな歪みが生まれるのか――こういう疑問に、歴史や具体的な事例を通して丁寧に説明してくれるんです。また、「経済成長」という言葉の裏で、何が静かに書き換えられてきたのかという指摘も、個人的にはかなり現実の生活にひびきました。 読んでいて強く感じたのは、いまの状況を大げさに恐れるのではなく、自分が暮らしている社会の“足場”を客観的に見直すための本なんだということです。国をどうするべきか、という話の前に、いま何が起きているのかを言葉で捉え直すこと。その作業を手伝ってくれる一冊でした。 政治の応援ではなく、「この国のルールって、そもそもどう決まっているんだろう」と立ち止まったことのある人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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