
ユーザー要件を正しく実装へつなぐシステム設計のセオリー
赤俊哉
この本について
要件定義や画面設計をやっていて、「この仕様って本当に業務の流れに沿っているんだろうか…」とか、「データモデルを作ってみたけど、どこまで分解すれば十分なのか分からない」というモヤモヤに、僕はずっとつきまとわれていました。特に、業務フローとデータ構造とUIが頭の中でバラバラに浮いてしまって、後工程で矛盾に気づくパターンが多かったんですよね。 この本を読んで救われたのは、設計の進め方を“概要 → 詳細”の二段階で固めていくという考え方に触れたときでした。業務プロセスもERもCRUDも、いきなり細部に飛び込むのではなく、まずは大枠を整え、そこから視点を変えて掘っていく。そのプロセスが腑に落ちると、設計が迷子になりにくくなります。また、主キーやコード化の扱い、リソース系とイベント系の分け方など、現場で判断に困りがちなポイントに実務的な基準が示されていて、独りで「これでいいのか?」と悩む時間が確実に減りました。 さらに、ユーザビリティを“誰が使うか”から考える話も、後回しにしがちな非機能要件の整理に効きました。同じ入力画面でも営業と管理部門では求めるものが違う、という当たり前を丁寧に扱うことで、UIと業務のズレが減っていく感覚があります。 要件定義から設計に橋をかける部分で迷いやすい人、特に「正しいプロセスで作りたいのに、自分のやり方に確信が持てない」というタイプには、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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