
ノウハウ・マネジャーの教科書
久野正人
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2017-09-18
この本について
仕事の相談に乗っていると、なぜか自分ばかりに質問が集まったり、気づけば周囲のフォロー役になっていたりしませんか。マネジャーという肩書があるわけでもないのに、「あの人に聞けば早い」と頼られる。ありがたいけれど、正解がわからないときは負担にもなるし、評価にもつながりにくい。このあたりでモヤモヤを抱えている人は多いと思います。 『ノウハウ・マネジャーの教科書』は、その状態を“ただの便利屋”ではなく、組織を支える役割として言語化してくれる本でした。現場の知識を持ち、周囲の仕事に自然と影響を与えている人こそ、次世代型のリーダーだと定義してくれるのは少し救われますし、「ポジションに関係なくロールモデルになってしまう理由」が腑に落ちます。特に、ビラブルとノンビラブルを分けて仕事を見る視点や、自分の意見ではなく質問で相手の思考を引き出すコミュニケーションの考え方は、そのまま現場で使えるものでした。 肩書よりも実際の働き方で組織に影響を与えている人、いまの自分の立ち位置をうまく説明できずにいる人にはかなり刺さるはずです。自分の役割を無理に大きく見せるのではなく、日々の仕事をどう位置づけ直すか。そのヒントが静かに置かれている一冊でした。
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