
内側から見る 創価学会と公明党
浅山太一
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-12-14
この本について
創価学会と公明党の話題って、気になるのに距離を置きがちですよね。批判も擁護も極端になりやすくて、「結局どうなってるの?」というモヤモヤだけが残るというか。僕自身、社会のどこに位置づければいいのか整理しきれずに長く放置していました。 この本は、そのモヤモヤをいきなり解消してくれるわけではないですが、視点をいくつか動かしてくれます。たとえば「創価学会は高度成長期の“都市に生まれた新しい村”として機能した」という指摘は、宗教というより社会構造の話として理解を深めてくれました。信仰の強さだけで語られがちな組織が、実は会社や家族と同じ土俵でメンバーを奪い合っていたという事実は、思っていた以上に現実的です。また、学会員の政治的態度と公明党の政策が必ずしも一致しないという分析は、「なぜ保守政党との連立が安定するのか」という素朴な疑問に静かに説明を与えてくれます。信仰の変化ではなく、構造の中での位置取りの話なんだと理解できました。 信条や好き嫌いを一旦脇に置き、「この組織は社会の中でどう存在してきたのか」を落ち着いて眺めたい人には刺さる本だと思います。賛否を言い切るよりも、まず自分の中の整理をしたいときに手元に置いておくとちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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