
コミュニティー・キャピタル論~近江商人、温州企業、トヨタ 、長期繁栄の秘密~ (光文社新書)
西口 敏宏、辻田 素子
光文社 / 2017-12
この本について
仕事でもプライベートでも、集まりの中で「自分だけ噛み合ってない気がする」「チームがうまく回らない理由がよく分からない」みたいな感覚って、意外と説明がつかないまま放置されがちです。個々の能力の問題に見えて、実は「つながり方の構造」が原因だったりするんですよね。 この本はそこを丁寧に言語化してくれます。たとえば、温州企業やトヨタの事例が示すように、成功している組織には必ず“同じ尺度で協働できる”関係性が埋め込まれています。信頼を「結果として刷り込まれるもの」と捉えている視点は、日々の小さなやり取りにどう向き合うかを考えるきっかけになります。また、コミュニティの中にジャンプ型・動き回り型・現状利用型といった役割が存在し、それぞれがどうつながると機能が高まるのかも描かれていて、自分がどの位置に立っているかが急にクリアになる感覚がありました。 読みながら、自分が属する集団の「バイパス」や「弱いつながり」をどう設計するか、あるいは魅力的なコミュニティに入るためにどんなふるまいを続けるべきかが、少しだけ具体化します。個人の努力論ではなく、関係の構造と心理の両方から説明してくれるので、無理なく日常に落とし込めるのもありがたいところです。 組織やコミュニティの“空気の正体”が気になり始めた人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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