
パワハラ上司を科学する (ちくま新書)
津野香奈美
この本について
仕事で理不尽な言い方をされると、「あれって私が悪いのかな」とか、逆に自分が注意する側に回ると「これってパワハラにならないよな…」と妙に身構えてしまうことがあります。どちらの立場でも迷いがつきまとうし、正解が見えにくいところがしんどいんですよね。 『パワハラ上司を科学する』は、そういうモヤモヤを“感情”と“構造”の両方から丁寧にほどいてくれる本でした。特に刺さったのは、上司側の感情知能の低さが組織全体に影響するという話と、自分が怒りやすいポイントを「アンガーログ」で見える化する方法。感情論ではなく、明確に行動を変えるための視点になっていて、読んでいて妙に納得できるんです。さらに、権力を持つと誰でも横柄になりやすいという研究結果が紹介されていて、「自分は大丈夫」と思い込む危うさも静かに突きつけられます。 管理職だけの話ではなく、部下側として「何が不適切なのか」を判断する軸にもなりますし、世代差や役割の曖昧さ、睡眠不足がパワハラを誘発しやすいといった、現場で実感しやすい要素も扱われていて、読んだ後の行動に落とし込みやすいです。 自分の態度が時々乱暴になる気がして不安な人や、上司との距離感に悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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