
エブリシング・バブルの崩壊 (集英社学芸単行本)
エミン・ユルマズ
集英社 / 2022-03
この本について
投資まわりの情報って、気づけば米国株の話ばかりで、自分の判断がちゃんと地に足ついているのか不安になることがあります。買ってる理由が「みんなが買っているから」になっていないか、どこかモヤっとしてしまう。僕自身もその感覚にずっと悩んでいました。 この本は、そういう“判断の拠り所がほしいとき”に落ち着いて読める一冊でした。著者は、米国の強さを否定するわけでも、煽るわけでもなく、「今の水準は歴史のどのあたりなのか」を淡々と見せてきます。特に、日本人が天井付近でブームに乗りがちな話や、中国→日本→米国へと景気の波が伝わる構造は、海外ニュースの意味づけが前よりクリアになりました。また、割安株の話も“銘柄リスト”としてではなく、なぜバリューが見直される局面が来るのか、その背景をセットで説明してくれるのが助かります。 読んでいて一番効いたのは、「インフレ下で日本人の感覚だけが取り残されている」という指摘でした。物価が上がっているのに、判断基準がデフレ時代のままだから、何を基準に投資すればいいのか迷いやすい。そこを、通貨の量や国ごとの経済構造から説明してくれるので、短期の値動きより“どこを見ておくべきか”の視点が少し整います。 流行の投資に流されがちだけど、本当は自分の軸を持ちたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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