
パワハラ・いじめ職場内解決の実践的手法―放っておくと会社の責任!
金子 雅臣
日本法令 / 2013-01
この本について
職場でトラブルが起きたとき、「これってパワハラなのか、単なる行き違いなのか」が分からず、対応に迷うことってありますよね。被害を訴える側の気持ちも分かるし、指導する立場としての難しさも分かる。どちらに寄りすぎても、余計にこじれてしまう予感がして、一歩目が踏み出しにくい。僕自身、同じような場面で立ち尽くしたことがあります。 この本が扱っているのは、“どちらかを断罪する話”ではなく、ストレスや立場の差、コミュニケーションのズレが、どう弱い方向へ流れ込みやすいのかという、職場の現実です。そして、被害者の訴えだけを根拠に一方的に調査を進めると関係が悪化するケースがあることや、相談を受けたときに否定も決めつけもしない姿勢がどれほど重要なのかといった、現場で本当に困るポイントに触れています。僕が特に助かったのは、第三者がどう冷静さを取り戻すサポートをするか、あるいは相談者の同意を得ながら情報を扱うべきか、といった「実務の一歩目」が具体的に書かれているところでした。 単にルールや処分の話ではなく、調整のプロセスや、行為者の気づきから和解へ進む可能性まで含めて描かれているので、現場の温度感に近いまま読み進められます。誰かを守りたいけれど、どう動けばいいか分からない。そんな人には静かに効いてくる本だと思います。 特に、職場で人の相談を受ける立場にある人に刺さる内容です。
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