
問題社員の正しい辞めさせ方
新田龍
リチェンジ / 20240311
この本について
問題のある社員にどう向き合うかって、現場で悩んでいても誰にも言いづらいですよね。「もう限界だ」と思いつつ、強引に動けばトラブルになる気もして、結局そのままにしてしまう。そしたら周りが疲弊していく……。あの閉塞感は、管理職でも人事でも共有しがたいものだと思います。 この本が助かったのは、「感情ではなく、まず状況を把握する」という当たり前だけど抜けやすい視点を具体的に示してくれたところです。いきなり本人を問い詰めるのではなく、何が起きていて、どんな記録があり、どのルールが関係するのかを冷静に積み上げる。そのうえで、改善に向けた期限や、周囲の協力の仕方まで現実的に書かれていて、感情論に流されない“筋道”が見えました。また、就業規則の整備や周知がどれだけ重要か、そしてそれが欠けると会社側が簡単に不利になることも、具体例込みで理解できました。 さらに心に残ったのは、「解雇が目的ではなく、納得感のあるプロセスをどう作るか」という姿勢です。配置転換や改善支援、外部機関の活用など、できることを一通りやったうえで、相手にも会社にも無理のない出口を探す。この“段取り”がわかるだけで、余計な怖さが減ります。 マネジメントの現場で「どう動けばいいか曖昧なまま抱え込んでいる人」にこそ、落ち着いて読める一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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