
「働かないおじさん問題」のトリセツ
難波 猛
この本について
最近、「自分の周りにも“働かないおじさん問題”に当てはまりそうな人がいるけど、どう関わればいいのかわからない」とか、「本当は本人も困ってるんじゃないか」といったモヤモヤを聞くことが多いです。上司としても同僚としても、放置はできないけれど強く言えば関係がこじれる。その狭間で悩む気持ちはよくわかります。 この本が役に立つのは、単に“やる気を出させる方法”ではなく、本人・上司・人事それぞれにズレが生じている構造を丁寧に扱っているところです。特に、WILL・MUST・CANがずれたままではいくら指導しても空回りする、という指摘は現場の実感に近いと思います。また、「改善しなかった場合をあらかじめ言葉にしておく」など、現実的なラインまで踏み込んでいる点も特徴です。さらに、好きな領域から小さく学び直しのサイクルをつくる、というアプローチは、相手を追い詰めず前に進ませる具体策としてかなり実践的でした。 読んでいて感じたのは、“問題のある人”を見る本ではなく、“変わりたい気持ちを引き出すプロセス”を理解するための本だということです。関わり方に悩む上司だけでなく、年上部下との距離感に困っている人や、「このままの働き方でいいのか」と自分自身に引っかかりがある人にも刺さるはずです。 感情論でも理想論でもなく、現場で動ける視点がほしい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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