
孤独とセックス (扶桑社BOOKS新書)
坂爪 真吾
扶桑社 / 2017-12-22
この本について
人と関わりたい気持ちはあるのに、一歩踏み出す意味が見えないまま時間だけが過ぎていく。恋愛もセックスも、興味がないわけじゃないのに「自分にはまだ早い」とか「どうせうまくいかない」と理由をつけて避けてしまう。そんな時期ってありますよね。僕も昔は、孤独に浸っているのか逃げているのか、自分でもよくわかりませんでした。 『孤独とセックス』は、そのモヤモヤを「やる気の問題」でも「自信の問題」でもなく、もっと根っこの部分で説明してくれる本でした。たとえば、行動できない理由を外側に置いてしまう癖。包茎でもコミュ力でもいいのですが、それを“言い訳の置き場所”にしている限り、現実は動かないという指摘はかなり刺さりました。そして、突破口になるのは派手な自己改革ではなく、日々の積み重ねや、小さくても実体験を重ねることだという視点も、肩の力が抜ける感じがしました。関係性だって、突然の告白より「気づいたら距離が縮まっていた」というプロセスのほうが自然で、実際はうまくいくことが多いですよね。 もう一つ、この本が面白いのは「孤独」を否定しないところです。むしろ中途半端に避けるのではなく、きちんと向き合うことで、自分の動機を作り出す力が育つと言い切る。恋愛やセックスの意味を他人から与えられるのではなく、自分で決められるようになるまで潜ってみてもいいんだ、と言われた気がしました。 「自分の人生を動かすエネルギーがどこから来るのか、まだ掴めていない人」には、とくに響くと思います。
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