
システム監査がわかる本 (金風舎)
松井亮宏
この本について
会社のシステムって、普段は空気みたいに存在しているのに、トラブルが起きた瞬間だけ「なんでこうなってるんだ…」と自分の管理不足に刺さることがあると思います。経理や情シスの人じゃなくても、レポートが正しいのか、権限がどうなっているのか、誰がどこまで触れるのか。気づけば判断材料のほとんどがシステム頼みになっていて、でもその“前提”をちゃんと見たことがない。そんなモヤモヤを抱えている人は多いはずです。 『システム監査がわかる本』は、その前提を落ち着いて棚卸ししてくれる本でした。監査のための専門知識を詰め込むというより、「そもそも何を信頼しないといけないのか」を丁寧に教えてくれます。レポートが本当に正しいと言えるのは、生成過程が健全に管理されている時だけだという話や、開発者と運用者を分離する意味など、日々の業務に意外と直結するポイントが多い。さらに、セキュリティは技術よりも“人の行動”が弱点になりやすいという指摘は、現場で感じるリアルそのままでした。 システム監査は法定ではないけれど、会計監査や内部統制で当たり前のように組み込まれている理由も腑に落ちます。結局のところ「この会社のデータは信用していいのか」を証明するには、システムを含めた環境全体を見るしかない。そこに気づくと、自分の会社のどこから手をつけるべきかも見えてきます。 自社システムに薄い不安を抱えながらも、どこから理解すればいいのか迷っている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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