
成果を生む事業計画のつくり方 (日本経済新聞出版)
平井孝志 and 淺羽茂
この本について
事業計画をつくる場面って、数字を埋める作業になりがちですよね。自分でも「これって本当に意味あるのか…」とモヤッとしたまま年度計画を出したことがあります。現場の感覚と本社の言う戦略がかみ合わず、結局どこから手をつければいいのか曖昧なまま動き始めてしまう、あのイヤな感じです。 この本が効いてくるのは、そんな“曖昧さ”を丁寧にほどいてくれるところでした。例えば、5Fや3Cで外と内を見渡しながら、まずは現状への共通認識をつくる重要性をはっきり示してくれます。さらに、強みだと思っているものが本当に経済価値を生むのか、棚卸しの仕方が具体的で、読みながら「あ、自分が言っていた強みってただの思い込みかも」と気づく瞬間がありました。そして、数値を積み上げる前に“未来のありたい姿”を措定するという順番が、計画を単なる目標の羅列ではなく、理由の通ったストーリーに変えてくれる感じがあります。 個人的に刺さったのは、戦略と計画が学習しながら共進化していくという視点でした。想定外が起こる前提で、だからこそロジックが必要で、ホッケースティック型の計画に逃げない。その姿勢が、現場と本社の距離を少しだけ縮めてくれる気がします。 「数字の前に、そもそもどこを見ればいいのか分からない」と感じている人には、かなり実用的に刺さると思います。自分の仕事の判断基準を整理したい時に、そっと横に置いておける一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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