
予測不能な時代に備えて 計画を立てる・見直す 事業計画書の作り方100の法則
井口嘉則
日本能率協会マネジメントセンター / 202106
この本について
事業計画をつくるたびに、「結局どこから手をつければいいのか」「数字と現場の感覚がつながらない」といったモヤモヤが残ることってありませんか。僕も、新規事業の提案書を書いては壁にぶつかり、既存事業の見直しでも同じところをぐるぐるしていました。 この本は、そういう迷いを“整理するための視点”がとにかく具体的です。たとえば、PESTをただ並べるだけで終わらず、自社に効く4つに絞るという発想は、そのまま手元の資料に落とし込める実感がありますし、ターゲット顧客を4Rで捉え直すと、「そもそもどうやって届けるのか」という根本の詰めが甘かったことに気づけます。さらに、新規事業の計画書の構成が細かく分解されていて、背景や必然性まで書ききるプロセスを通すと、社内の合意形成で詰まるポイントが自然と見えてくる感じがありました。 過度に未来を当てにいくのではなく、VUCA前提で複数シナリオを持っておくという考え方も、実務での“保険”としてすごく現実的です。数字の分析も、時系列・基準値・競合の三つのカットで見るだけで、どこを改善すべきかが急にクリアになります。 事業計画を「書く」より「考える」部分でいつも立ち止まってしまう人に、静かに効いてくる本だと思います。
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