
雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略 (ちくまプリマー新書)
稲垣栄洋
この本について
最近、周りと比べてばかりで、自分だけ取り残されてるような感覚になることってありませんか。頑張っても報われない気がして、どこを伸ばせばいいのかもよく分からない。そんなときにこの本を読むと、視点がふっと地面すれすれまで下がって、気持ちが少し軽くなります。雑草という「競争に弱い存在」がどう生き残っているかを知ることで、自分の立ち位置の見え方が変わってくるんです。 たとえば、雑草は未来が読めないからこそ、選択肢をしぼらずに種をまく。これが意外と人間にも効いて、「今の自分が全部じゃない」と思えるようになる。あるいは、踏まれても立ち上がらない代わりに、確実に種を残すことだけは忘れない。環境そのものを変えられなくても、自分のやり方だけは変えられる、という静かな強さが伝わってきます。そして、教わらない余白から学びが生まれるという話は、焦って正解を求めがちな時期ほど沁みました。 他人と比べるほど苦しくなる人や、「自分のペースでやりたいのにうまくいかない」と感じている人にとって、この本は大げさに背中を押すのではなく、足元をそっと照らしてくれる一冊だと思います。自然の話を読んでいるようで、いつのまにか自分のことを考えている、そんな本です。
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