
「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか
稲垣栄洋
日本実業出版社 / 2020-08-01
この本について
最近、環境が変わるたびに自分の立ち位置がわからなくなることが増えました。頑張ってきたやり方が急に通用しなくなったり、選択肢を一つに絞れと言われても、判断できるほど未来が見えない。そんなとき、この本に出てくる「雑草の戦略」が妙に現実的で、少し気持ちが楽になりました。 印象的だったのは、変化そのものが弱い側にとってチャンスになるという視点です。安定した環境では競争力が物を言うけれど、攪乱が続く場所では、強さよりも適応のスピードや選択肢を残しておく姿勢が生き残りを左右する。二者択一に見える場面でも、雑草はどちらも残したまま「両掛け」していると知って、決めきれない自分を必要以上に責める理由が一つ減りました。また、ナンバー1になる場所は一つではなく、環境の変化によって空白が生まれるという話は、今のキャリア迷子感に直接刺さりました。 この本は、劇的に人生を変えるというタイプではなく、揺らぐ状況で「いまのままでも動けるかもしれない」と思わせてくれる実用的な視点をくれます。特に、進む方向を一つに決めきれないまま変化の波に放り込まれている人には、静かに効いてくると思います。
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