
億男 (文春文庫)
川村 元気
マガジンハウス / 2014-10-15
この本について
お金のことって、日常的に触れているのに、いざ向き合おうとするとモヤモヤしませんか。貯めたほうがいいのか、使ったほうがいいのか、正しい行動が分からないまま、なんとなく自分だけ取り残されているような感覚になることがあると思います。僕自身、お金の判断だけは「勘」みたいなもので流してきて、そのツケを払わされた経験があります。 『億男』を読むと、そのモヤモヤの正体が少し具体的に見えてきます。たとえば作中では「知ろうとしないこと」が貧しさを生む、と何度も繰り返されます。お金のルールは誰にでも平等だけれど、知っているかどうかで結果が分かれるという指摘は、耳が痛い反面、救いにもなります。また、入ってくるお金と出ていくお金を「ひとつの流れ」として捉える視点も、自分の生活をもう少し俯瞰して見てみようと思わせてくれました。さらに、欲しいものが分からない人に向けて描かれるシーンは、お金をどう使うか以前に、自分が何に心動くのかを探す大切さを静かに教えてくれます。 派手なノウハウではなく、物語の中で「自分の立ち位置」をそっと照らしてくれる本です。お金に苦手意識があるけれど、放置したままではいたくない人に刺さると思います。僕も同じように悩みながら読み進めて、少しずつですが、自分のお金の使い方を見直すきっかけになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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