
アクティブラーニング 学校教育の理想と現実 (講談社現代新書)
小針誠
講談社 / 2018-03-15
この本について
授業づくりの話になると、「主体的に学ばせたいけど、実際はうまく回らない」「子ども同士の話し合いがただの勝ち負けになる」みたいなモヤモヤってありますよね。理想はわかるけど、現場の子どもたちの基礎学力や意欲にはばらつきがあって、きれいなモデル通りには動かない。そこに罪悪感を覚える人ほど、負担だけ増えていく感じがあると思います。 この本は、そうした“現実との落差”を真正面から扱っています。たとえば、基礎的な読み書き計算を十分に内側に取り込めていないと、どんなアクティブラーニングも砂上の楼閣になるという話。あるいは、参加を強制すると「主体性」とは逆方向に向かってしまうという指摘。机上の理想論ではなく、子ども一人ひとりの背景や学力差がどう学びの形を変えてしまうのかを、丁寧に描いてくれます。 読みながら、自分が「方法」だけを改善しようとしていたことに気づかされました。そもそもの前提が揃っていないと、どれだけ工夫しても苦しいままなんですよね。授業がうまくいかない理由を“力量不足”で片づけずに、構造として見直す視点をもらえる本です。 理想と現実のあいだで揺れている先生や、学びのデザインに責任を感じすぎてしまう人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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