
日本の歴史をよみなおす(全) (ちくま学芸文庫)
網野善彦
この本について
歴史の本を読むときって、「今の自分の悩みにどうつながるのか」が見えなくて、途中で置いてしまうことが多いんですよね。僕もそうで、仕事や生活でモヤモヤしているときに、昔の人たちの行動や価値観がふとヒントになることがあって、その瞬間にようやく歴史が身近に感じられます。 網野善彦さんの『日本の歴史をよみなおす』は、その“つながり”が自然に立ち上がってくる不思議な本でした。抜粋を見ても分かるように、文字の使われ方が変わった理由とか、税が土地にかかっていたから文書が残りやすいとか、女性が商業に多かった理由など、知識というより「なぜそうなったのか」という視点の切り替えが頻繁に起きます。怖いものの対象が時代で変わっていく話なんかは、現代の不安の扱い方を考えるきっかけにもなりました。 読んでいると、「歴史って一枚の絵じゃなくて、価値観の積み重ねなんだな」と腑に落ちて、今抱えている前提も案外ゆらぐかもしれません。常識だと思っていたものが、時代によって全然ちがう形で存在していたと知ると、仕事でも人間関係でも、もう少し柔らかく構えていいのかもしれないと思えてきます。 過去の事実より、「社会の成り立ちのクセを知りたい人」に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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