
多読術 (ちくまプリマー新書)
松岡正剛
この本について
読書って、気づくと「ちゃんと読まなきゃ」と気負ってしまうことが多いですよね。読み方が合っているのか、読み続けて意味があるのか、そもそも一冊を最後まで読む根気が持たない…みたいなモヤモヤは、僕自身けっこう長く抱えていました。 『多読術』が面白いのは、「読書はもっと自由でいい」と言い切りつつ、その自由さをどう自分の読書に落とし込むかを丁寧に見せてくれるところです。特に、読む前の三分だけ目次を眺めて想像してみるとか、気に入った著者の個人全集にどっぷりつかってみるとか、再読を前提にマーキングしておくとか、やってみると意外なほど読書の手触りが変わるんですよね。読み終わったはずの本でも、時期を変えて再読すると、まったく別の入口が開く感じがあって、ここがいちばん大きな視点の転換でした。 結局のところ、読書って「わからないまま受け取る時間」も含めて味わうものなんだと思います。三振してもいいし、途中で止めてもいいし、でも何度か往復すると、自分の中に柔らかい“束”のようなつながりができてくる。この本は、その過程そのものを肯定してくれます。 本との距離感がつかみにくい人や、「ちゃんと読まなきゃ疲れる」というタイプの人には、かなりしっくり来るはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
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