
地図の歴史 世界篇・日本篇 (講談社学術文庫)
織田武雄
講談社 / 2018-05-10
この本について
最近、「自分の見えている世界って、どれくらい偏っているんだろう」と感じることが増えました。スマホの地図が当たり前になりすぎて、いま自分が“どんな世界の切り取り方の上に立っているのか”を考えることがほとんどなくなっている気がします。 『地図の歴史』を読んでいて驚いたのは、地図って文字よりも古く、人が世界を理解しようとする行為そのものだったという点です。ローマ人が道路と里程を中心に世界を描いたように、地図は「何を大事だと思うか」で形がまるごと変わる。ギリシア人が星の動きから世界を測ろうとしたのは、その逆方向の発想。地図が思想や生活と結びついていた時代を追いかけると、「自分が日々見ている世界の輪郭」まで揺さぶられる感覚があります。 さらに、未開民族が砂や雪の上に旅路を描く話も印象的で、地図は必ずしも紙に精密に描かれている必要はなく、「どうやって世界を把握し、他者に伝えるか」の工夫こそが本質なのだと気づかされました。今の自分が使っている世界の捉え方も、ただの一つの方式にすぎないと思えると、仕事でも日常でも少し視野が広がる感じがあります。 自分の“世界の見方”を一度リセットしたい人に、静かに刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
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