
コンビニ外国人(新潮新書)
芹澤健介
新潮社 / 2018-05-17
この本について
外国人スタッフが増えたコンビニでレジに立つ人を見て、「この裏側ってどうなっているんだろう」と何度か考えたことがありました。働く理由も事情も国ごとに違うはずなのに、自分は“見えているようで見えていない”まま日々を過ごしている感じがして、ちょっとしたモヤモヤが残るんですよね。 『コンビニ外国人』は、そのモヤモヤを「そういう背景があったのか」と輪郭のある理解に変えてくれました。例えば、日本語学校や専門学校が留学生を囲い込んでいる実態や、週28時間の労働制限が他国と比べるとどれほど緩いのかといった事実は、自分が勝手に思い描いていた“留学生像”を一度リセットさせられます。さらに、コンビニで働くのは永住目的の「移民」ではなく、制度上は全く別枠として扱われているという日本独自の定義にも触れられ、日常の光景にある複雑さが急に立ち上がってくる感覚がありました。 読み終えてみると、コンビニのレジに立っている“誰か”を見る目が少し変わります。単に「大変そうだな」ではなく、「ここに来るまでの物語が一人ひとりにあるのかもしれない」と想像できるようになる。本書はそんな、小さな視点の変化を静かに促してくれる一冊です。 身近な風景を“別の角度から見たい”と思っている人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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