
感じて、ゆるす仏教 (角川学芸出版単行本)
藤田 一照 and 魚川 祐司
KADOKAWA / 2018-05-25
この本について
最近、どうしてこんなに「考えてばかりなんだろう」と思うことが増えていました。問題を整理して、最適解を探して、気づけば頭の中だけで生活している感じです。でもそのやり方って、ある程度までは効くけれど、同じ路線を走り続けても前に進んでいる実感が薄いときがあります。 この本がおもしろいのは、「もっと考えよう」と背中を押すのではなく、そもそもの路線を変えてみる提案をしてくれるところです。考えるモードで固まった体を、いま起きている感覚に委ねられるモードへと切り替えてみる。そのとき起きる小さな変化を、自分で操作しようとせず、起きるままに見てみる。著者が言う「ゆるす」という姿勢は、静かだけれど確かに実践できる方法として響きました。自分を命令し、コントロールし続けるクセに気づく場面も多くて、読みながら何度か肩の力が抜けました。 特に、創作や仕事で「期待」に縛られやすい人には深く刺さると思います。何者かになろうとしすぎて、いま・ここの感覚から浮いてしまうあの感じ。その浮遊感を無理に抑え込むんじゃなく、別の見方を差し出してくれる一冊です。考え疲れした人、あるいはもう少し軽やかに自分の仕事と向き合いたい人にちょうどいい距離感だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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