
実践 金融データサイエンス 隠れた構造をあぶり出す6つのアプローチ (日本経済新聞出版)
三菱UFJトラスト投資工学研究所
日経BP / 2018-05-18
この本について
相場を触っていると、「目の前で動いているこの値動きって、いったい何に反応してるんだろう…」と立ち止まる瞬間があると思います。ニュースが影響しているようでいて、実際には高速な注文のぶつかり合いだったり、SNSのざわつきが効いていたり。自分の理解がどの層の情報で止まっているのか、ふと不安になるあの感じです。 この本が面白いのは、そうした“見えていないレイヤー”を、6つのアプローチで丁寧に剥がしてくれるところです。読者が保存していたのも、高頻度取引やリアルタイムデータ、テキストデータの話でしたが、まさにそこが本書の強みで、単に「HFTが重要です」と言い切るのではなく、その背後にある構造をどう読み解くかまで踏み込んでくれます。たとえば、ニュースの流れと板の変化を同時に追うと何が見えてくるのかとか、1日の中の細かい売買のクセをどう扱うと判断の解像度が上がるのか、といった具合です。自分では情報量が多すぎて手を出しづらい領域が、少し現実的な距離に感じられます。 個人的には、マーケットの「反応の速さ」に置いていかれている気がする人ほど刺さる本だと思います。全部理解する必要はないけれど、何が起きているのかの輪郭だけでもつかみたい人にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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