
この本について
仕事に追われていると、「今の自分、このまま進んで大丈夫なんだろうか」とふと立ち止まりたくなる瞬間がありますよね。休みたいのに休むと罪悪感が出てきたり、気分転換したいのに手元のスマホで時間が溶けていったり。そんなとき、本を読むことにどんな意味があるのか、正直よくわからなくなることもあります。 小飼弾さんの『本を遊ぶ』は、読書を“努力”でも“修行”でもなく、「自分を読んでいく行為」として捉え直してくれる本でした。たとえば、昔好きだった本を読み返すと、自分の変化がくっきり見えることがありますよね。あれは文字通り“自分の現在地”を知る行為なんだ、と気づかされます。また、本を読むこと自体が、場所も時間も人間関係も一度リセットしてくれる行動だという指摘も、仕事に行き詰まっていたときに妙に腑に落ちました。逃げ場というより、一度だけ呼吸を深くするための避難場所に近い感覚です。 さらに、読書って結局「自分が何をわかりたいと思っているのか」を浮かび上がらせてくれるんですよね。知っていたはずのこと、気づいていなかった視点、そしてこれから自分が向かう方向。それらがふとつながるあの瞬間の面白さを、改めて思い出させてくれます。 仕事の方法を見直したい人や、今の自分にしっくりこない違和感を抱えている人に特に刺さるはずです。読書を「また頑張らなきゃ」に変えるんじゃなく、「ちょっと遊んでみるか」くらいの軽さで続けられるようになる一冊でした。
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