
こんなに違うJALとANA (交通新聞社新書)
杉浦一機
交通新聞社 / 2018-06
この本について
航空会社って、なんとなく「好き/嫌い」で選びがちだけど、実際にはその裏にどんな考え方や働き方があるのか…そういう部分が気になっている人、多いと思うんです。サービスの違いを感じながらも、「なんでこうなるんだろう」とうまく言語化できずにモヤモヤするあの感覚。僕もずっとそれを抱えていました。 この本が面白いのは、JALとANAという“似ているようで全然違う2社”を、雰囲気ではなく数字・歴史・組織文化で丁寧に見せてくれるところです。例えば、国際線と国内線でイールドやコスト構造がどう違うのか、そもそも両社のCAがなぜ「ウエット」と「ドライ」に分かれて見えるのか、背景まで含めて一本の線でつながっていく感覚があります。単なるサービス比較ではなく、「組織の意思決定ってこう作られるのか」と腹落ちする瞬間が多い本でした。 個人的には、CAの正社員化をめぐる判断や、社員と経営陣の距離感の違いが、そのままサービスの“質感”にまで影響しているという話が刺さりました。現場の空気って、経営の思想や組合の歴史とちゃんとつながっているんだなと。仕事で「なぜうちはこうなんだろう」と感じている人ほど、航空会社の話を通して自分の職場を見る角度が少し変わるかもしれません。 組織文化とサービスの関係に興味がある人、またはJAL・ANAの違いを“感覚”ではなく“構造”で理解したい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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