
ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ! (日本経済新聞出版)
藤野英人
日経BP / 2020-05-13
この本について
仕事でもプライベートでも、誰かと会うときに「お酒を飲む前提」がまだどこかに残っていて、飲めない側も飲める側も、どこか気まずさを抱えたまま場に参加してしまうことってありますよね。自分も長くそのモヤモヤを放置してきたのですが、この本を読むと、あの違和感の正体がだいぶ言語化されました。 面白いのは、アルコール市場が縮んでいる背景を“衰退”ではなく“正常化”として見ているところです。飲み会文化がもともと共同体の結束を担っていたこと、その役割が弱まった今は「飲む・飲まない」がより個人的な選択へ移っていることが丁寧に描かれていて、無理に合わせる必要はなかったんだと肩の力が抜けました。また、ノンアルの選択肢が少ないのではなく、ニーズが見えづらかっただけだという視点も、外食を選ぶときの気持ちを変えてくれます。実際、ノンアル対応を進めて客単価を上げている店の話は、すごく現実的で腑に落ちました。 飲める人・飲めない人の関係性をどうやってフラットにできるかを考えたい人にとって、この本はちょうどいい距離感でヒントをくれます。無理に価値観を矯正するのではなく、日常の「どう会うか」「どこで話すか」を考え直したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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