
ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)
藤野英人
PHP研究所 / 2010-12-01
この本について
仕事で判断に迷うとき、「自分はいま何を基準に動いているんだろう」とふと立ち止まることがあります。効率なのか、堅実さなのか、それとももっと攻めるべきなのか。どれも間違いではないけれど、どう切り替えればいいのかが分からない。僕自身もそこでもやつくことが多いです。 この本は、そんな迷いにいきなり答えをくれるわけではありません。ただ、日本の商売の歴史をたどる中で、「外に出てチャンスを取りに行くエネルギー」と「足元を固めて積み上げるエネルギー」が、日本の経済のなかでずっと揺れ続けてきたことを教えてくれます。いまの自分の迷いが、個人の性格とか力量の問題だけじゃなく、もっと長い時間軸の中にあると気づくと、妙に肩の力が抜けるんですよね。 特に印象的なのは、スプレッドを狙う商売、コツコツものづくりで積み上げる商売、そして資金調達という視点が、江戸や室町の頃からすでに連動していたという話です。テクノロジーが進んでも、人が商売を回す構造そのものは大きく変わっていない。その感覚を持てると、いまの仕事の選択肢も少し整理されていきます。 自分の働き方の「揺れ」に理由を持ちたい人に刺さる本だと思います。
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