
400年前なのに最先端! 江戸式マーケ (文春e-book)
川上 徹也
文藝春秋 / 2021-06-10
この本について
仕事で新しい打ち手を考えようとしても、「結局どれも小手先に見えるな…」とか「本質的な判断軸がほしいのに、情報だけ増えて余計に迷う」という感覚が抜けない時があります。自分も同じで、目新しいフレームワークより、腹の底から納得できる考え方を探していました。 この本が面白いのは、400年前の江戸の商人たちが、今の企業よりよっぽど“持続する仕組み”を作っていたことが、とても現実的に描かれているところです。たとえば、にんべんの「自分で作らないからこそ品質に妥協しない」という姿勢や、豊島屋が100年ぶりに原点の商いを復活させた話は、日々の判断で迷うときに軸になってくれます。さらに、成果が見えないプロジェクトほど、まずは自分でやってみせる必要があるという話は、現代の仕事でもそのまま刺さる人が多いはずです。 そして、ただ古い事例を並べるだけでなく、それをどう抽象化して今の仕事に持ち込むかまで踏み込んでいるのがありがたいところ。最新理論に疲れたとき、歴史から“眼の前の判断をどう変えるか”を丁寧に考えさせてくれます。 今の仕事のやり方に静かに違和感がある人、でも極端な変革には飛びつきたくない人に、ちょうどいい一冊だと思います。
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