
物を売るバカ 売れない時代の新しい商品の売り方 (角川新書)
川上 徹也
KADOKAWA
この本について
仕事で商品やサービスを紹介するとき、「結局なにを伝えればいいのか分からないまま説明だけ増えていく」というモヤモヤ、僕もよく抱えていました。値段やスペックを並べても相手の表情が変わらない時、こちらの言葉が空中で消えていく感じがするんですよね。この本を読んで、そこで抜け落ちていたのは“物そのもの”ではなく“物語としての視点”だったんだと気づきました。 特に刺さったのは、物語は作るというより“発見するもの”だという指摘です。無理にドラマチックな設定を盛る必要はなく、人の思いや背景を一つ足すだけで、商品が急に別の表情を見せてくる。新人バイヤーが見つけた野菜でも、家業を継いだ小さな納豆でも、「その人がそこに至った理由」が伝わった瞬間に、相手の受け取り方が変わるという感覚が腑に落ちました。さらに、ただ満足させるだけでは人は覚えてくれないという話は、自分の仕事にもそのまま刺さりました。ほんの1パーセントでも期待を超え続けることが、結果として“印象に残る体験”になるという視点は、地味だけど現実的で、すぐ試せるものです。 商品をどう売るかで悩んでいる人というより、「そもそも何を伝えれば良いのか分からなくなる瞬間がある人」に静かに効く本です。物語と言っても難しいことは求められていなくて、むしろ日常の中にある小さな背景を拾うだけでいい。その気づきがあるだけで、仕事の景色が少し変わるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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